Darwin Room - BLOG 好奇心の森「ダーウィンルーム」公式日記

好奇心の森「ダーウィンルーム DARWIN ROOM」は、教養の再生(LIBERAL ARTS LAB)を理念に、選りすぐりの古書と動物剥製などの 標本や、研究生活に便利な道具の販売と、専門家を招いたリベラルアーツ・カフェを行うユニークな1階がショップ、2階がラボです。

タグ:理念

少し感動したことを書きます。
「ハンドサイン(HAND SIGN)」という2005年に結成されたパフォーマンス・グループがあります。
な、なんとダンスに手話を取り入れてオリジナルの手話ダンスのパフォーマンスをしているんですよ!
それは、耳の聞こえない人には目で見て分かるメッセージを発信し、誰もが楽しめる音楽、ダンスの楽しさを伝えたいのだそうです。
彼らが2009年大きく飛躍する、ニューヨークのアポロシアター(マイケル・ジャクソンらも潜った音楽の登竜門)アマチュアナイトTop Dogに挑戦をしました。そしてそれに初出場で優勝をしてしまう離れ技をやってしまったのです。その後継続的に入賞し、アポロシアター・アマチュアナイト公認パフォーマーとされているそうです。
日本でもアポロシアターでの実績を、テレビが取上げ、放送されるなど活躍している。
また、小中学校ろう学校などを回り子供たちとダンスと手話を通じて笑顔になろう!と活動を続けている。
手話を取り入れたパフォーマンスは、ろう者のコーディネーターと一緒に制作をして、正確なものにしている。

HAND SIGNまったく無名の5名の若者が始めたパーフォーマンスが、ひょっとすると、ろうあ者と健常者を結ぶ大きなきっかけを、創るかもしれないと私は感動しました。
自分たちのパフォーマンスのアイデンティティーに手話を取り入れた彼らのコンセプトは、珍しくないような気がするのですが、過去そのようなものは全くなく、独創のパーフォーマンスなんですね。

どうしてなのでしょうか?

私たちの活動も、以前行っていたTHE STUDY ROOMの基本理念が「知ること、学ぶこと」ですし、今のDarwin Roomが「教養の再生」です。
どこかハンド・サインと通底していると思います。
おそらく、まじめなのです。何か世の中に貢献したいというまじめさが共通していると思います。

このようなまじめな理念というのは、あんがい珍しいのです。
珍しいから目立つし、まじめだから嫌われないし、表現が楽しければ応援して頂ける。

私たちDarwin Roomは、もっともっとまじめな理念が登場する時代に期待したいと思います。

ダーウィンのスケッチおはようございます。

早い時間に目が覚めましたが、今日は寒い日になりそうです。
(絵はチャールズ・ダーウィンの自筆スケッチ)
日本も2013年は大変な年ですが、Darwin Roomも重要な年です。
そもそもDarwin Roomを設立したのは、社会が閉塞感で覆われていた2010年でした。実は2007年に自ら創業して育てたTHE STUDY ROOMの経営から退き、その後3年かけて新たな構想を温めて来たわけです。

そうした理由は、1995年に創業したTHE STUDY ROOM事業を10年かけて全国に拡げ、国立科学博物館などと業務提携をし、さらに高質な独自の事業に発展させようと、2004年にJR東日本グループと資本提携を行いました。

しかし、それが良くなかった。
新しい独自のアイデアを進めるためには、JRから迎えた役員らと話し合い、取締役会で承認を得ないとできないわけです。
これが難しいわけです。
私たちの発想は前人未到の類いですから、前例主義で凝り固まっている人たちと、どこにも例がないことを決めるということは、とんでもないことでした。

でも信じて必死に挑戦したのですが、どうにもできないことがその3年後、ついにわかりました。
そして、有能で大事な大勢の社員、有形無形の財産をすべて残したまま、20075月末に苦労を共にした相棒と二人で退き、はだかのゼロからやり直そうと決めたわけです。
それがそもそもの理由です。 

そして、これが温めた新たな構想、好奇心の森「ダーウィンルーム」の基本理念です。


教 養 の 再 生
現在の日本社会では、科学的な知識や技術・教育の専門化が進めば進むほど、その専門の境界を越えて動くことのできる、自由で柔軟な精神としての「教養」が必要だと考えます。

「教養」とは英語で「リベラル・アーツ = liberal arts」といいます。学ぶことが、ある実用的な目的とか、それを勉強すると有利になるとかではなく、自分自身がもっと知りたい、もっと深く考えたいという欲求に忠実に学び、その学ぶという行為を通じて自分自身を自由にしていく力、知らずに成り行き的に決められる状況から自分自身を解放していく力、それがリベラル・アーツです。

評論家の故加藤周一氏が、自動車をつくる技術とか、操縦する技術とかと、それでどこへ行くかとはまったく違うことであり、自分がどこへ行くかを自分自身が決めるためには教養が必要であり、さらには、なぜ生きるのかということを決めるのは、政治家や教師や親とか会社ではなく、私たち一人ひとりだと説かれました。

私たちの挑戦は、21世紀の日本社会で、いわゆる平均的な人間が、性別を問わず、いかに自らを自由人として育成できるのかということです。
ショップ名は、自らがビーグル号に乗って探検旅行に出かけ、そこから持ち帰った大量の標本や知見をもとに、その時代の常識にとらわれず自由に理論的考察を展開したチャールズ・ダーウィンの研究スタイルをイメージの象徴として 「Darwin Room 」としました。

私たちは、何のためにどこへ行くのか、そのことにどんな意味があるのか、それを自分で考えられる人間になるための活動を「教養の再生 = liberal arts lab」と位置づけて、これからDarwin Room号に乗って長い航海に出発したいと思います。どうぞご一緒に行きませんか?


Darwin Roomを設立して3年目、改めて基本理念を読んでいただこうと、早朝から書きました。(TS)


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