Darwin Room - BLOG 好奇心の森「ダーウィンルーム」公式日記

好奇心の森「ダーウィンルーム DARWIN ROOM」は、教養の再生(LIBERAL ARTS LAB)を理念に、選りすぐりの古書と動物剥製などの 標本や、研究生活に便利な道具の販売と、専門家を招いたリベラルアーツ・カフェを行うユニークな1階がショップ、2階がラボです。

カテゴリ: 文化人類学的視点

9夕刊 後世に伝えるべき貴重な文化財として、マタギが使っていた狩猟用具が国の重要有形民俗文化財に指定されたという記事が、2013年2月9日朝日新聞(夕刊)に有りました。(写真・イラストは同紙より)
 そこで、マタギってどんな人か?
秋田県北部の山間の集落に住み、イラストの狩猟用具を使って、クマやカモシカなど野生の鳥獣を獲物として捕らえる生活をした人々のことだそうです。
マタギ発祥の地とされるのは、秋田県北秋田市の森吉山(もりよしざん:標高1,454m)のふもとに広がる阿仁(あに)地区だそうです。
マタギという言葉の意味は、山に入り、マダ(シナノキ)の樹皮をはぐ「マダハギ」と呼ばれる人々の呼び名が変化したそうです。また、山々を「またいで」狩猟をしていたことから名が付いたとする言い伝えもあるそうです。
マタギの狩猟方法は、5~30人単位で一緒に行動する集団猟が基本で、山の生態を知り尽くすリーダー役が指示を出し、クマの場合、見張り役、狙撃役、獲物を追いかける役の分担で行ったそうです。
今回文化財として国が指定するのは、阿仁マタギが実際に使っていた狩猟用具の数々で、行商の時にも使う用具も含む293点です。指定後、地元の北秋田市が管理し、「もの」の保存だけではなく、マタギの儀式や言葉、ふるまいや暮らしぶりを伝えて行きたいと言う。
 山に生き、野生動物と向き合ってきたマタギ文化の歴史的な価値を、狩猟用具や記憶が散らばり、失われてしまうのを防ぐだけではなく、荒れていっている地方の山々を見つめ直す機会になれば良いですね。

 いつも Darwin Room カフェをご利用頂き誠にありがとうございます。
 そこで、DRのおいしいコーヒーのことを少し書きたいと思います。
衝撃的なこのコーヒーの味は、濃厚なチョコレート系。ほんのりスパイシーで、後味にさわやかな甘さと強い印象を残します。
ホットコーヒー DRのコーヒー豆はパプアニューギニアで生産されています。オーストラリアの少し北にある世界でも残り少ない秘境といわれるところです。そこのシンブー州・チュアベのコンゴー社がつくった「エリンバリ」という豆で、生産全体の中のプレミアムコーヒー
15%中の徹底的に品質に重きを置いた最上級5%が「エリンバリ」です。
 この豆を直接輸入・焙煎してDarwin Roomに卸している銀座のカフェーパウリスタの話しによりますと、実はコンゴー社のコーヒーは、他と比べてあらゆる意味で「強い」のです。理由はその丈夫さゆえ、農薬も肥料も必要なく、放っておけば勝手に育つ在来種を採用しているからです。人に都合のいいように 、生産性と病虫害耐性を高めるべく人工的に造られた改良品種は、少しの変化にも大変弱いので、それなりに世話がかかるのですが、ここパプアニューギニアでは、貧しいがためにさまざまな作物を育てている忙しい彼らは、コーヒーひとつに構っておられず、プレミアムコーヒーの中の最上級の「エリンバリ」ともなると、収穫にも収穫後の工程にも大変な手間ひまが要するため、生育時期だけでも手間を省きたいからです。その結果、強い豆が生育するのだそうです。
豆の収穫 私たちのような言わば先進国の速い時間の流れに対し、 パプアニューギニアでは「特別なことは何もない」そして「なくていい」というおおらかな時間の流れが存在していて、「エリンバリ」のような人気のあるコーヒーが生まれても、じゃあこれを世界に対してどうしようとか、もっと生産量を増やそうとか、目を吊り上げる野心のようなものがまるでないのだそうです。
 このような
パプアニューギニアの環境・文化から育まれたDarwin Roomのおいしいコーヒーを、カフェで読書と共にいかがでしょうか?(TS)
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 ホットコーヒー¥390
 手作りのバナナケーキ¥190やくるみクッキー¥190とのセットですと¥50お得です。
 是非これからもご愛飲ください。
 DRホームページ http://www.darwinroom.com/ の「コーヒー物語」に詳しくご案内しています。
 http://darwinroom.muse.weblife.me/list/cafestory.html

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